人間関係で、「誰とでもうまくやらないといけない」と感じてしまうことはないでしょうか。
日本では、まわりの人たちとの調和を大切にする文化があり、できるだけ波風を立てず、良い関係を保とうとする方が多いように思います。
「みんなと仲良くしましょう」「お友だちをたくさん作りましょう」
子供のころにそんな言葉を聞きました。今もそうしていますか?
もちろん、人とできるだけ良い関係を築こうとする気持ちはとても大切なことです。ただ、実際には、すべての人と気が合うわけないというのが現実です。どれだけ気をつかっても、なぜか苦手だと感じてしまう相手もいるものです。
そうしたときに思い出してほしい考え方が、**「7:2:1の法則」**です。
聞いたことがありますか?
「7:2:1の法則」って?
この法則は、人との関係性を次の3つのグループに分けて考えるというものです。
- 7割の人は中立的な存在 特別親しくもなく、特に苦手でもない普通の関係
- 2割の人は気が合う人 信頼関係が築きやすく、自然体でいられる関係
- 残りの1割は、どうしても相性が合わず苦手に感じる相手 無理に関わろうとするとストレスを感じやすくなる関係
この割合は、どんなに頑張っても変えるのは難しいです。人にはそれぞれの価値観や考え方があり、性格もぜんぜん違うので、すべての人とと同じようにうまく付き合えると考えるのは、現実的ではないですよね。
誰にでもこのように気の合いやすい人、苦手な人は存在するものなのです。
合わない人がいても大丈夫
「みんなとうまくやりたい」「嫌われたくない」と思う気持ちは自然なことです。でも、そのために自分の気持ちを無理に押し殺したり、苦手な人に合わせようとしすぎて疲れてしまったら、心身のバランスも崩してしまいます。
「7:2:1の法則」を思い出せば、苦手な相手がいても、「この人は、私にとっての1割の人なのかな」と、少し客観的に受けとめることができます。
無理に仲良くなろうとしなくても、必要なときだけきちんとやりとりできれば十分です。それよりも、気の合う2割の人との時間を大切にして、自分らしくいられる関係を育てていくのがベストです。
そうすることで日々の人間関係のストレスが軽減されて、気持ちにゆとりが生まれてきます。
気の合う2割の人を見つける方法も別の記事でご紹介しています。
心地よい距離感を意識する
苦手だと感じる相手とは、ほどほどの心の距離を保ち、ほどよい関わり方を見つけることが大切です。職場や地域など、避けられない場面では、必要なやりとりだけに留めて、あとはあまり深く考えすぎないようにしてみてください。
一方で、気の合う相手との時間や、自分ひとりで過ごす時間も大切にすることで、日々のストレスはぐんと軽くなります。
すべての人と仲良くする必要はありません。自分にとって心地よい距離感を、これからも大切にしていってくださいね。

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