今まで、アロマテラピーの世界について学ぶ7つのステップをお届けしました。
ここまで読んでくださったあなたは、これから香りのどんな面を取り入れてみたいと思いましたか?
私がアロマの学びを始めたころ、最初に関心を持ったのは「メディカルアロマテラピー」でした。自分自身がアロマで健康を取り戻した経験からです。それで、フランスアロマを取り入れたアロマスクールに行って、AEAJの資格を取りました。

そのスクールは、とても自由なカリキュラムで、資格科目の他に、精油の医療的使用、チャクラエネルギー、NLPの基礎ほか、いろいろな学びに触れることができました。
その分、試験勉強は家庭学習でも頑張りました。
アロマセラピストになった後も、私は自分は何がしたいのかと悩んでいました。
アロマを学んでいるころは、自然療法家になりたいと思っていたんです。
でもそれも難しいと知りました。
日本でアロマに求められているものは、リラックスや気分転換、贅沢な癒しに過ぎなかったからです。
「私がしたいのはこれじゃない」
そんな迷いの中、一番したかったことは「心」のことだと思い出しました。それで、心に響くアロマ、心理的効果の高いトリートメントを目指すようになりました。
介護アロマを学び、関わる時期もありました。
そうした中で、日本のアロマの考え方に対する違和感も覚えるようになりました。
アロマ協会が公益法人になると、法律順守の姿勢(精油は薬ではないので「こんな作用がある」と言ってはいけません)も強くなり、初期の「ホリスティックアロマテラピー」の考え方から「科学的アロマテラピー」という姿に変わってきたように感じました。
香りはただの有機化合物ではない。
香りの波動は曖昧なスピリチュアルではない。
そんなモヤモヤがありました。
それで、私が最初に触れたアロマテラピーに帰りたいと思ったのが、英国アロマの資格を取ったきっかけです。イギリスでは、医療の分野でもアロマセラピストがチームの一員として参加し、精油の持つエネルギーも大切にされています。
日本の場合はそれは難しいのですが、
今の時代とても必要な「心のケア」に、アロマが使われるようになってほしい―
そんな願いで、“ 心とアロマの学び ”を提供しています。

もちろん、アロマの世界は心だけにとどまりません。
人の身体の仕組みや精油について深く学び、
身体のケアや美容にアロマテラピーを活かしていくのも、とても興味深い分野です。
また、身近に楽しめるアロマとして、
香りのブレンドを考えたり、アロマクラフトを作ったり、
簡単なアロマテラピーを誰かに教えるのも、とても楽しいものです。
本当に、アロマの可能性は広いですね。
香りのマインドフルネス
もう亡くなられましたが、心理学者で、臨床アロマセラピストでもあるジョナサン・ベナビデス先生から学んだシンプルな香りのワークをご紹介します。
これは、サトルアロマテラピーの回でもご紹介したものです。
香りの効果などは、本を読んで、あるいは誰かに教えられて、「こんな作用がある」とか「こんな効果がある」と、知識として頭に入れますが、先生には「自分で感じる」ことを勧められました。
精油を一滴垂らしたものを鼻のすぐ下に置いて、深く息を吸い込みます。
その香りがどこに入っていくかを感じてみてください。
胸、喉、頭、お腹ですか?
どこに入っていって、どんな感覚がありますか。
温かい感じとか冷たいとか、重たい感じ、軽い感じとか…

例えばカルダモンの香り。吸い込んだ時に香りが頭に上っていき、前頭葉の方が冷たくなる感じがしました。頭がすっきりして、覚醒していく感覚がありました。そしてその香りのスーッとする感じが喉を通り、その後胃の方へ入っていきました。
実際この香りは、リフレッシュ効果と頭脳明晰作用のある精油です。喉が反応したのは、少し風邪気味だったからでしょう、この精油に含まれる1,8シネオールの成分は呼吸器系の症状によく使われます。加えてこの精油は、健胃作用があり消化器の不調にも使われます。その働きを体感できました。
香りがどこに入っていくか、自分の身体が今どう反応しているか、どんな変化があるか…を、ボディスキャンで見ていくことは、「今ここ」に集中する「香りのマインドフルネス」でもあります。
一日数分のマインドフルネスでもリラックスできて、穏やかな気持ちになり、健康にも役立つといわれます。また、仕事の集中力を高める、脳の疲労回復になる、感情に振り回されにくくなり、人間関係も良好になります。気軽に、こんな香りのマインドフルネスもしてみてください。
香りの使い方ですが、鼻のすぐ近くで香りを吸入すると、精油の身体への作用が分かります。
鼻から10㎝∼15㎝ぐらい離して香りを吸い込むと、精油の心への作用を感じます。
そして20㎝∼30㎝ぐらい離して香りを感じてみるなら、精油のスピリチュアルな作用を感じることができます。30㎝よりも遠く離して、テーブルや机の上に置いて、感じてみるのもいいでしょう。
これらは続けて行わずに、4時間以上時間をあけて、試してみてください。
同じ精油であっても、感覚が違ってきますよ。
ここまで香りと心の小さな旅にお付き合いくださり
ありがとうございました。
香りを通して、自分の心や身体に丁寧にふれていくと、
気づかないうちに、あなた自身が少しずつ変わっていきます。
香りと心の世界は、ほんの少し知るだけでも豊かですが、
その先には、もっと深い世界が広がっています。
今回の内容で「もっと学びたい」と感じた方には、
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