香りと気分の関係【2】 ー気分に合わせてどんな香りを選べばいいの

香りと気分の関係①では、「香りが脳にどう作用して気分が変わるのか」をお伝えしましたね。
今回は、気分に合わせて香りを選ぶというテーマで、香りの選び方についてお話しします。

香りを使うときに、
「私に合うのはどれだろう…?」
「この症状には何が効くって書いてあったっけ?」
と、効能から探そうとする方も少なくありません。

でも思い出してくださいね。

香りはまっすぐ、
感情・感覚・直観・本能をつかさどる場所
に届いていました。

そこは、理性の働く「新脳」ではなく、
もっとシンプルで誤魔化しのきかない「旧脳」。
動物的で、人間の根っこの部分です。

だから本当は、
頭で考えなくても、心と体が“必要な香り”をちゃんと知っているんです。

なので本当に大切なのは、
実際に香りを“自分の鼻で”試してみること です。

どんなに効能が素晴らしいと言われる精油でも、
あなたが「なんだか苦手…」と感じる香りだと、
心も体も受け入れる準備ができていません。

そうなると、
本来の働きがじゅうぶんに発揮されず、
むしろストレスになってしまうこともあります。

だからこそ、まずは一度、
気になる香りをゆっくり試してみてくださいね。
直観的に「これ、いいかも」と感じる香りこそ、
今のあなたが必要な香りなんです。

香りは大きく2つのタイプに分けられます

参考までに、香りの作用は 「活性系(リフレッシュ系)」「鎮静系(リラックス系)」 の2つに分けることができます。

🌿活性系(リフレッシュタイプ)

気分をすっきりさせたり、集中力を高めたいときにおすすめです。
・レモン
・グレープフルーツ
・ペパーミント
・ローズマリー など

脳を刺激して交感神経を活発にし、やる気や前向きな気分をサポートしてくれます。

🌼鎮静系(リラックスタイプ)

心を落ち着けたいとき、緊張や不安をやわらげたいときにおすすめです。
・ラベンダー
・オレンジ・スイート
・カモミール・ローマン
・ゼラニウム など

副交感神経を優位にし、深いリラックスや安眠を促してくれます。これらの香りで脳内にアルファ波が生じます。

気分に合わせた香りの選び方と安全な使い方

朝や活動前には、リフレッシュ系の香りを使うと気分がすっきりし、やる気を高めてくれます。
反対に、くつろぎたい時や一日の終わりには、リラックス系の香りを取り入れると、心が落ち着きます。

たとえば── 
リフレッシュ系の香り 

  • レモン:仕事中にほのかに香らせると、集中力が高まり、作業ミスの軽減や風邪予防にも役立つといわれます。
  • グレープフルーツ:欲求不満や焦りを鎮めるので、ストレス食いの予防に。
  • ペパーミント:気持ちをクールダウンするので、緊張をやわらげたいときに。冷静さを取り戻したい場面にも◎。
  • ローズマリー:気力や集中力を高め、朝のスタートや勉強中におすすめです。

リラックス系の香り

  • オレンジ:緊張やストレスをやわらげ、気分を前向きにしてくれます。
  • ラベンダー:感情の高ぶりを落ち着かせ、心身のバランスを整えます。
  • カモミール・ローマン:心身の緊張を楽にして、イライラを解消したいときに。
  • ゼラニウム:不安をしずめ、穏やかな気持ちを取り戻すサポートに。

手軽にできる香りの楽しみ方

これらの精油は、特別な道具がなくても楽しめます。

  • ティッシュやコットンに1〜2滴たらして机の上や枕元に置く
  • カップにお湯を入れて、そこに1〜2滴たらして香らせる(※飲まないように注意)

昔、イギリスのおばあさんたちは、ハンカチにラベンダーを垂らして持ち歩いたそうです。
車酔いで気分が悪くなったとき、頭痛がしたとき、動悸がしたときなどに、そっとハンカチの香りを嗅いで落ち着いていたといわれています。

精油を安全に使いましょう

香りは原液のまま楽しめますが、お肌には直接つけないでください
通常は、ホホバオイルやスイートアーモンドオイルなどの植物油で薄めて使用します。

トリートメント用のオイルがあったら、
小さじ1杯(約5ml)に精油1滴を入れると、
1%濃度になります。

精油の知識がゼロでも、
健康な大人に対しては安全な濃度といわれています。
もちろん、体調やお好みでもっと薄くしてもいいですよ。

ただし、ベルガモットは日光に反応するので、
大さじ1杯(約15ml)に1滴が安心です。

ワンポイントアドバイス
精油は100%自然由来のものですが、
自然の香り成分が何十倍、何百倍にも凝縮された高濃度のエッセンスです。

中には皮膚刺激の強い精油もあり、
古くなって酸化した精油はアレルギーの原因になることもあります。
消費者庁からもAEAJ(日本アロマ環境協会)を通じて、原液塗布への注意喚起が出されています。
精油が手についたときは、石けんで洗い流せば大丈夫です。

香りは「気分に合わせて」自由に

ここで紹介した香りは、「こんなときに使えます」という目安です。
でも、精油はお薬ではないので、そのときの気分や感覚に合わせて、自由に選んでくださいね。

いくつかの香りをブレンドしてみるのも楽しいですよ。

人によって香りの感じ方や影響は違いますし、同じ植物から採られた精油でも、成分量や香りに違いがあったりします。「この前はすごくいい香りだったのに、今日はそうでもない」そんなこともあります。

香りは、今のあなたの心と体が求めているものを映す鏡のようなもの。
どうぞ、楽しみながら、自分に合った香りを見つけてみてくださいね。

香りは、頭で考えるものではなく、
“今の自分”が心地よいと感じるものを選ぶことが大切なんですよ。



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