セラピーでは、クライアントさんにご自分で香りを選んでもらいます。
お話をお聞きしながら、いくつかの精油を出して、香りを試していただいた上でお好きな香りを選んでいただきます。セラピストが提案して、お客様が選ぶという形です。
選ぶ香りは、その時々で変わったりします。

なぜ「その香り」を選ぶのでしょうか。
- 今、自分が必要とする香りを選んでいる
- 自分のタイプに合った香りを選んでいる
- 心の深いところにある経験をもとに選んでいる
選ぶ香りには、今のその方の体調や心の状態が関係していることがあります。
以前にしていたアロマサロンで、トリートメントのために選んだ香りの、体や心への作用について短く書いたものをお客様に渡していましたが、それを「香り占い」のように楽しみにしている方たちもいました。
その香りの説明を見ながら「そうそう、今これなの。本当にぴったりだわ」という感想をいただいていました。自分で選んだ香りから、今の自分の心について気づかされているようでした。
そのように、香りは自分ではまだ気づいていない心の中の思いに気づかせてくれます。
人には生まれながらに「好きな香り」をもっています。それ以外の香りについては、生まれた後に、「いい香り」や「嫌な香り」を学んでいきます。その生来の好きな香りに基づいて香りを選んでいることもありますが、それが自分のタイプの香りです。
花の香りが好きな方は花タイプの特徴があり、シトラスの香りが好きな方にはフルーツの果皮のタイプの特徴があります。また、ハーブの香りが好きな方や、緑の葉の香りが好きな方もいます。生来の好きな香りの中に、実はその人自身のパーソナリティの特徴も含まれているのです。そしてそれらの香りのタイプによって、アロマの香水をつけたときに、香りが変化していきます。
また香りの選択には、心の深いところにある経験が現れることがあります。
たとえば、幼少期の母親との関係や記憶がローズやカモミールの香りへの反応に現れることもあります。
父親を連想させる香りはサンダルウッドです。
そのように無意識に選ぶ香りからわかることがあるのです。
また、言葉かけも潜在意識の方へ入っていくことがあります。
「今の自分について知るために、1つの香りを選んでください」というと、ちゃんと今の自分の波動に合った香りを無意識に選んでくれます。
人は香りの情報の99%を無意識の中で受け取っていると言われます。ですから、香りは人の潜在意識ととても相性がいいです。顕在意識で考えすぎている人が、自分の感情や心の奥にある願いを見つめるときにも香りはとても役立ちます。
それで、香りは人の願望実現に役立つと言われています。

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