香りの力で喉のつまりと心の緊張をほぐす方法

アロマ

なんだか喉が苦しい… つまった感じがする… 病院に行っても原因がわからない…

「咽喉頭異常感症」「ヒステリー球」ですか? 神経性食道狭窄症とも呼ばれます。

ヒステリー球とは

女性に多いそうですが、ストレスや不安、抑圧が原因で、喉の筋肉が異常に収縮してしまう症状を言います。漢方では、梅の種が喉にあるような感じがして、飲み込むことも出すこともできないことにたとえて「梅核気(ばいかくき)」と呼びます。心理的なストレスが原因で気のめぐりが滞る「気滞(きたい)」がこの症状を引き起こすと考えられています。

そんな違和感を感じるときには、どうぞ喉の声を聴いてみてください。

「今、何か我慢していませんか?」「言いたいことを飲み込んでいませんか?」 「今、無理をして何かをしようとしていませんか…」

なかなか治りにくい症状だといわれます。

アロマセラピーは、ストレスケアによく用いられています。気を流す働きをする精油もあります。ストレスケアに役立つ精油をご紹介しますね。

ストレスケアのための8つの精油

木(春-肝-魂)

上昇する力が強く、上に伸びていくエネルギーに満ちています。朝の目覚め、春の訪れ、植物や動物が成長する様子は「木」です。春の大気を満たす「肝気」は、心身の滑らかな気の流れを保つ役割があります。気の流れが滞ると消化器の不調を起こしたり、緊張や欲求不満を引き起こします。

気の流れを助けて緊張を緩める「木の精油」

ラベンダー

ラベンダーのエッセンシャルオイル吸入は、ストレスに関与するホルモン「コルチゾール」の血中濃度を低下させる作用があり、気持ちを落ち着かせます。
さらに、中枢神経系のバランスも調整するので、情緒の不安定さや感情の浮き沈みのある方に対して有用です。

ベルガモット

この香りは、心を落ち着かせながら気分を明るくしてくれる作用で知られています。
1970年代、ミラノ大学の教授パオロ・ロベスティ氏は、メンタルの不調を抱えた患者にベルガモット精油を用いたところ、心を落ち着かせながら、抑え込んでいた記憶や感情を呼び覚まして、解放する助けになったと述べています。ストレスの多いときや、心のバランスを取り戻したいときに、助けになります。

ローマンカモミール

鎮静作用があり、不安をやわらげ、心の健康をサポートする香りとして知られています。
特にカモミールの精油を吸入することで、全般性不安障害(GAD)に関連する症状が軽減されたという報告もあります。ストレスによる疲れ、緊張、不安感、イライラがあるときに、気持ちを落ち着かせてくれます。

土(梅雨-脾-意)

土の性質は、下降し形のないものが物質化していくようなエネルギーに満ちています。火山の爆発の後、栄養素を含んだ火山灰が降り積もるようなイメージです。「母なる大地」と言われるように「土」は包み込む優しさと温かさを持っています。土の気が少なくなると、集中力がなくなり考えがまとまらなくなり、グルグル思考になってしまいます。心配事や考えすぎが多くなり頭の中が混乱状態になってしまいます。

心配事を楽にして、考えすぎや混乱状態を落ち着かせる土の精油

レモン

レモン精油を吸収したことで、不安スコアが低下したという報告があります。柑橘精油に多く含まれるリモネンは、中枢神経系に抗不安作用があるので、気力を取り戻したい人に助けとなります。

スィートマジョラム

伝統医学においては、ストレスや不安の軽減を目的として古くから用いられてきた精油です。
温かみのあるハーバルな香りは心身の緊張をほぐし、情緒の安定を促します。
また、落ち着きのなさや不安感を和らげるとともに、孤独感や喪失感を慰め、心を温めます。

フランキンセンス

古くから「心を鎮め、神と繋がる香り」と言われ、精神的ストレスや不安、悲しみを鎮める香りとされてきました。フランキンセンスは、全身を静かにリラックスさせるので、瞑想にも使われてきました。吸入により、ストレスで上昇した心拍数や高血圧を軽減します。早くなった呼吸も落ち着かせて深い深呼吸ができるようになります。

水(冬-腎-志)

水の性質は静かさと柔軟性があります。休息しながら、回復や成長のために必要なエネルギーを補充しているような状態です。春の活動に向けて冬眠している動物たち発芽する前の種のように、内なる可能性や運命を切り開くパワーがあります。このエネルギーがしっかり根付いていないと、くじけやすく自信が持てない状態になります。そんな時に、引きこもりがちになったり、不安定でわけもわからないまま、焦って行動することがあります。どんな犠牲を払ってでも「やらなければならない!」という不安に突き動かされ、すっかり神経が疲れ切り、消耗しきってしまうこともあります。

自分の力不足や失敗へ恐れや不安を乗りこえる助けになる水の精油

ゼラニウム

気持ちを落ち着かせ、不安感があるときに落ち着かせてくれます。ストレスによる精神疲労やイライラをやわらげ、安心感をもたらします完璧主義で頑張りすぎてしまう人の焦りの気持ちや欲求不満をやわらげ、気持ちを楽にしてくれます。

ジュニパーベリー

ジュニパー精油は、ストレスや不安、燃え尽き感を抱えた状態に対して、神経の強壮作用をもたらすとされています。
また、不安・孤独・悲しみ・罪悪感といったネガティブな感情を浄化し、心の安定を促します。
気持ちを落ち着かせるとともに、失敗への恐れを和らげ、前向きな意志と精神的な強さを取り戻すサポートにもなります。

精油の使い方

● 芳香浴 

芳香浴の方法として、ティッシュに精油を1滴、もしくは2種類なら1滴ずつたらし、お部屋のどこかに置いてみます。
この方法はスピリチュアルアロマの用法のひとつです。部屋中に香りが充満するわけではありませんが、ふとした瞬間、どこからともなく香りが漂ってくることに気づくでしょう。

意外に思われるかもしれませんが、この方法でも、知らず知らずのうちに気持ちが軽くなり、心がほっと和らいでいきます。
時間がたって香りが飛んでしまったら、新しい香りをまた1滴足して、香り広がりを楽しんでみてください。

 温湿布

電子レンジで温めたホットタオルの内側に、ラベンダー精油を1滴たらします。
温められた皮膚は精油の吸収が良くなるため、皮膚刺激の少ない穏やかな作用をもつトゥルーラベンダー(真正ラベンダー)精油の使用がおすすめです。

このホットタオルで、耳のまわり・首の横(胸鎖乳突筋)・鎖骨付近を優しく温めると、心も体も深くリラックスできます。
とくにこの部分は迷走神経(副交感神経)の流れに沿う場所なので、温めることで自律神経のバランスが整い、緊張がほぐれて心も緩むのです。

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