感謝の言葉がもたらす、心の変化 

「ありがとう」を25,000回言うと、
その半年後に奇跡が起こる――

そんな話があることを知り、少し興味をひかれました。

感謝の効果は認めています。
「~のことを感謝します」「~ありがとうございます」
そんな言葉を一定期間書き続けたこともあります。
また、三つの感謝を書き出す「感謝日記」を、ワークとしておすすめしたこともあります。

私は、20の感謝できることを探して書いていくワークが好きでした。10個ほどなら比較的見つけやすいのですが、20になると難しくなります。だからこそやってみたいと思うのです。その中で、普段見落としている嬉しいことに気づかされたりします。

人は、自分の持っているものよりも、ないもの、足りないものの方を探してしまいがちです。また、嫌な出来事が記憶に残ったりします。そのため、実際には素敵なことが起きているのに、気づかずにすぎてしまうことがあるのです。

人の脳は、関心を向けているものだけを拾い上げ、それ以外を自然と見えなくしてしまう仕組みを持っているからです。

これを心理学では、必要な情報を選び取る働きを「RAS(ラス)」、見えていても意識に入らなくなる状態を「スコトーマ」と呼びます。

たとえば、何かが足りないと思っているときは、足りないものばかりが目につき、すでに持っているものや、うまくいっていることには気づきにくくなります。

一方で、感謝できることを探そうとすると、日常で起きている嬉しいことに気づきやすくなります。そうなると幸福感が増し、良いことの引き寄せが起きやすくなります。

私が感謝のワークをしたときも感謝の対象が増えていくように感じました。突然の花束が届いたり、思いがけない遺産相続の連絡なども、この時期にありました。

でも、25000回、ただお経のように「ありがとう」を唱えるだけで、
いったいどんな意味があるのだろうかと、最初はこの方法に疑念を感じました。

途中で愚痴や文句を言ったら最初からやり直しになるという話を聞くと、まるで修行のようだと思いました。とはいえ、修行のような苦行を乗り越えたあとに、何かを超えた感覚や、ブレイクスルーが起こるということも聞きます。

また、潜在意識には主語がないのです。ですから、
「ありがとう、ありがとう、(なんだかわからないけど)ありがとう、(なんでもいいけど)ありがとう…」
こうした言葉を繰り返していると、潜在意識は、それを自分への言葉として受け取っていることになります。

人は本当は、「愛してるよ」とか、「あなたがいてよかった」とか、「ありがとう」という言葉を、誰かから言ってほしいのです。それなのに、頑張っていても、何かをしてあげていても「ありがとう」を言ってもらえないことも少なくありません。

だからこそ、この山のようなありがとうに、心が反応するのかもしれません。

「ありがとう」の言葉に、最初は違和感や、どこか落ち着かない感覚を覚えるかもしれませんが、ひたすら続けていくことによって、「ありがとう」を自分への言葉として受けとることができるようになります。それが25000回という回数なのかもしれません。

これだけたくさんの「ありがとう」受け取った人は、きっと内側で何かが変わっていくことでしょう。この「ありがとう25000回のワーク」は、自分をねぎらい大切にするセルフコンパッションの一つのカタチなのかもしれないと気づきました。

そして、その半年後に「奇跡が起こる」のだそうです。

ここで時間差があるのも面白いと思いました。
もし「半年後に何かが起こる」と期待を持つと、自分の心や行動に微妙な変化が生まれやすくなるかもしれません。これは心理学でいうピグマリオン効果(期待が人や出来事に良い影響を与える現象)に近いものです。

さらに、「奇跡が起こるはず」と思っていると、スコトーマ(心理的盲点)が外れ、本当に奇跡のような出来事に気づきやすくなるのかもしれません。

感謝の言葉を繰り返すことで、少しずつ自分のあり方が変わります。
すると、世界の見え方や、日々の出来事の感じ方も変わっていくのです。


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